今住んでいる賃貸マンションのすぐ隣に一戸建て住宅が建っている。
私がここに引っ越してくる前から建っていた建物で、
敷地面積はおよそ200㎡、駐車場スペース3台分、築年数約10年、木造二階建ての大きな建物は、
このエリアでも特別目を引く高級住宅である。
その高級住宅が売却にかけられた。
総額で約2億円。
間取りは5SLDKだそうだ。
全額借入した場合の毎月の返済額は、
約54万円。
同エリアでマイホームを探している一般庶民の私には、
見学してみる気さえ起こさないだけのオーラがそこにはあった。
まさに、『高嶺の花』を絵に描いたらこうなったのような話だな。
検討する余地が一切見当たらなかった。
完敗宣言。
そんなある日、
その家の前を通った時の話、
2台のベンツが駐車場に停まっていたのに気がついた。
この豪邸の買い手が決まったようだ。
募集を開始してから約2ヶ月目、
こんな価格帯でも、結構早く決まるものだな、
一体どんなお金持ちが買うのだろうか?
そう思い、しばらく外観を眺めていた、
その時、
新しい所有者さんと思われる方が出てきたので、
少しだけ遠慮しながらチラ見続けた。
あら?
しばらくすると、そのチラ見が凝視に変わる。
夕方なのに大きめのサングラスをしている違和感丸出しのそのお方は、
明らかに、どこかで見たことがある人だった。
つづく。。。