知り合いの知り合いが土地を処分したがっている。
そこで、不動産業者である私に、仲介で購入者を探してほしいとの依頼であった。
知り合いの知り合いからの依頼とあれば、
なんとか協力してあげたいと思うのは当然のこと、
ま、本人には一度も会ったことはないのですが、、
早速、日曜日を使って現地を見学。
話には聞いていたことではありましたが、
到着して一秒でため息が出てしまった。
難あり。
間口約2メートル、
奥行き約5メートル。
面積約10平方メートル。
間違いなく建物は建つことはない。
そのエリアの坪単価は約130万円で、
10平方メートルと言えば約3坪だから、
単純計算で、390万円。
建物が建たない狭小地に、390万円払う人なんかいるもんか、
本人の希望額は300万円。
不動産屋として真面目に査定すれば、
『100万円を越えたらまず売れない、』
どのプロに聞いてもそう言われるだろう。
私が一年前に購入した、間口約1メートルの自販機用地と比べると、
間口は広いものの、広さはほぼ同じ。
その土地を私は50万円で入手したことを考えると、
やはり、高くても100万円が現実的なのかもしれない。
可能な用途としては、
資材置き場、バイク置き場、自動販売機置き場くらいしかなく、
もし300万円で買うと、どれも利回りで約8%~10%くらいは出そうなものの、
融資を受けることには相当苦労することが予想され、
現金一括で買えることが条件になりそうな感じ。
利回りから逆算するに、希望額300万円は厳しそうだと思った、
その査定結果を依頼人に報告すると、
『りゅうさんだったら、いくらなら買ってくれますか?』
『え、だから、、100万円でしょうか、』
『じゃあ、、、150万円で検討してもらえませんか、?』
まさかの展開、
こんな情報、うちの社長に言っても、
『もっとまともな情報持ってこいよ、、』
とかバカにされるだけだし、
乗りかかった船
ということで、話を進めてみることに決めた。
決め手は、奥さんが大賛成しているところ。
奥さんは今、自動販売機経営にはまっている。
つづく。。。
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土地を買ってください。とか、
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